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株式会社 岡忠

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【本格お直し編】下駄のハマ(歯)が外れた場合

2025年5月1日

 

下駄のハマ(歯)、ぽろりと外れてしまったことはありませんか?

 

長年踊りに携わっていると、その場面に遭遇したり、実際に経験される方も多くいらっしゃると思います。

 

下駄のハマが取れるとは?

そもそも、下駄のハマが取れるとはどういうことか???

はじめてこの現象に遭遇された方は、とても驚かれることと思います。

 

不良品などではありませんのでご安心ください。

 

「ハマがどうしてとれるのか?」

気になる方は、別ページにてご紹介しております。

利休下駄の構造のご紹介はこちらから。

利休下駄のハマ(歯)はどうして外れるの?不良品?

 

本日は、本格的なお直し編として『ボンド付け』の方法をご紹介させていただきますね。

 

出演直前に下駄のハマがとれた!!!応急処置方法が知りたい!!

という方は、こちらのブログをご参照ください。

【応急処置編】下駄のハマ(歯)が外れた場合

 

下駄のハマどれ『ボンド付け』の方法

・用意するもの

 

・木工用ボンド

・ボンド用のヘラ

 

必要なものは、たったこれだけ。

 

 

・ボンド付けの手順

①ハマの部分にボンドを付けていきます。

ボンドの量は大体写真くらい。

木の地肌が見えている部分に塗っていきます。

表側、裏側、てっぺんの部分の3か所です。

 

②ヘラでボンドをのばします。

3か所すべて、ヘラでまんべんなくのばしていきます。

 

③下駄台に差し込みます。

下駄台とハマがずれないように、調整しながら差し込みます。

※瞬間接着剤だとこの調整がやりにくいので、木工用ボンドがお勧め◎

 

 

④はみ出たボンドを軽く拭き取ります。

木工用ボンドは乾くと透明になるので、拭き取らずそのままでも大丈夫ですよ◎

万一、手ではめられない場合は、少し差し込んだ状態で、床などに叩きつけます。

※ハマが欠けないように注意。

※手ぬぐいやハンカチなどを床に敷き、その上で叩きつけるとより安心です。

 

※台とハマがずれないようにだけ慎重に。

 

⑤30分ほど乾かして、完成です!!

 

 

 

 

これだけで、下駄台とハマの隙間をボンドが埋めてくれるので外れません。

 

なかなかないとは思いますが、もしそれでも隙間があり、かぱかぱなるようであれば、ティッシュをかませてください。

 

 

ぜひお試しくださいね。

 

下駄自体を水に浸けるは逆効果!?

巷でまことしやかに受け継がれている

「新品の下駄を水に浸けこむ」という方法・・・

 

実は、これ・・・逆効果なのです。

 

確かに、水に浸けこむことで「下駄台」と「ハマ」の両方の木が膨張するため、最初の内はかなり効果的です。

 

しかし、乾燥すると木は収縮し、痩せます

痩せると隙間ができ、結局はぽろりと外れてしまうのです。

 

さらに、水に浸けることは下駄本体が傷む原因にもなります。

 

絶対にお勧めしません。お気をつけくださいね。

 

おわりに

・動画でも掲載中◎

今回の「本格お直しボンド付け方法」と「応急処置方法」を動画でも配信中です◎

岡忠公式YouTubeにも掲載しておりますので、あわせてご参照いただければ、よりわかりやすいかと思われます。

 

・応急処置にはティッシュを常備!

出演時のハマどれなど緊急性のある状況では、「ティッシュ」と「水」さえあれば、応急処置が可能です。

 

応急処置方法はこちら

【応急処置編】下駄のハマ(歯)が外れた場合

 

徳島の有名連の女踊りリーダーの方などは、たくさん在籍している踊り子さんの下駄のハマどれを想定し、ポケットティッシュを懐に忍ばせていることもよくあります。

 

1枚だけでも帯の隙間に忍ばせておくと安心かもしれませんね。

 

 

以上、下駄のハマどれの本格お直し方法でした!!

この記事がみなさまのお役に立てますと幸いです。