代表あいさつ
私は佐古のこの町で生まれ育ちました。元々呉服屋ですので、幼い頃から和の物が身近にありました。学校から帰ると、必ず通る細長い畳の上に、所狭しと反物が並んでいたのを覚えています。小学生の頃には、店の後を継いで呉服屋になると宣言していました。
22歳の時、三重県の有名な呉服屋に丁稚奉公として住まわせて頂きました。その当時、既に時代は変わり顧客の呉服離れという言葉を頻繁に耳にするようになっていましたが、そのお店は卓越した色合わせとセンスで、逆に売上を伸ばしていました。その当時の経験が、私の中に大きな影響を与えたことは間違いありません。
デザインや物づくりには、その時代に応じたセンスが必要と考えます。阿波踊りは古典芸能でありながら、日々変化し、新しい物をどんどん生み出していきます。もちろん古典的な部分を根幹から外すわけにはいきません。それを熟慮した上で、時代を敏感に察知し、父から私、私から息子の代へと受け継いでいくことが当社の使命であると感じています。
みなさまにご指導をいただきながら、阿波踊り界の発展に力の限り貢献致します。どうぞ今後共、宜しくお願い致します。