阿波踊り衣装をつくる-お打ち合わせ no.1-
本日の徳島は気持ちのよい秋晴れです。
阿波踊りの時期も過ぎ、全国的に秋めいている今日ですが、岡忠内では阿波踊りの熱は未だ冷めやらず。
来年に向けて、新しく連を立ち上げる方、衣装を新調される連の方々と、衣装作製のお打ち合わせが続いております。
その中で、先日のお打ち合わせの様子を少しご紹介。
今回は、お客様から衣装デザインイメージをいただいてからデザイン完成までの流れをご紹介いたします。
下の写真は、お客様からお持ちいただいたデザインイメージ。
ご希望される紋やマーク、手描きのデザインレイアウトなどをお持ちいただきました。
デザインイメージを基に、イラストレーターでデザイン案を校正していきます。
配色・書体・デザインの配置などをご提案いたします。
作成したデザインのイメージをA3サイズでご確認いただきます。実寸の1/5の大きさです。
その後、実際の衣装の大きさでデザインの確認をするため、背文字・裾文字周辺のデザインを実寸大に拡大。
A3サイズの図面上では確認できなかった修正部分が、実寸大型紙を作ることにより見えてきます。
これは、岡忠の衣装作製において大切にしている、こだわりです。
目で見て実寸大の配置・バランスをご確認いただき、細かい修正をしていきます。
今回、実寸で確認し、修正した箇所を少しご紹介。
A3サイズでは、特に気にならないデザインですが・・・実寸大にしてみると・・・
細かい部分ではありますが、白線とオレンジ部分に、文字がまたがり、せっかくの「あわきしゅう」の文字がハッキリ読めず勿体無い・・・ということで修正させていただきました。
このように細かな修正が続きます。
実際に着付けた際に、デザインがどのように見えるのか・・・
白地の衣装作製専用のゆかたに実寸の型紙を貼り付けて、どのように柄が出て来るのか丁寧に確認していきます。
このような打ち合わせ、修正を繰り返しながら、デザインが完成。
着付けた際に、美しく。
手間と時間はかかりますが、実寸大の型紙を作ることは、岡忠の大切にしているこだわりです。
使用日が間近で納期に日にちがない場合など、実寸型を直接お見せすることが難しい時もございますが、その場合でも基本的には、当社でしっかり実寸大に型をおこし、美しく見えるように調整しております。
しかし、連のお顔となる大切な衣装ですので、丁寧なやりとりができることに越したことはございません。
衣装作製をお考えの方は、できるだけお早めにお声がけをいただければと思います。