法被作製―あんみつ姫様―
今までは作製させていただいた衣装をご紹介できる機会が少なかったのですが、今年から少しずつご紹介できればと思っている広報部です。
本日は、『甘味処あんみつ姫』様の衣装をご紹介。
店舗制服用の法被をご注文いただきました。
【種 類】長袢纏
【生 地】カツラギ
【染色方法】反応プリント
裾部分のデザイン、実は漢字なんですよ。
なんと読むか・・・おわかりになりますでしょうか?
正解は『甘味処』!
「甘」
「味」
「処」
「角字」という書体で書かれています。
角字とは??
正方形の中いっぱいに直線だけで文字を構成する書体のことで、江戸時代に生み出されたと言われています。
そしてなんと、こちらの「甘味処」の角字・・・
法被作製にあたり、あんみつ姫の2代目ご主人ご自身が作られたものなんです。すごい!!
ご主人曰く、江戸の時代より角字は染職人各々のセンスで作られていたようで、それならばと、図書館などに通い、調べて角字を1から自分で作ってみられたそうです。
職人も脱帽される美しい仕上がりです。
こだわりPoint
1.岡忠ならではの一手間
通常、法被の仕立ては、真っすぐ縫われるのが基本ですが
今回は「帯をせずに羽織るだけ」かつ「店舗用の制服」ということで
仕立て方に工夫を凝らし一手間かけています。
《帯をしない場合》
通常の法被の仕立て方ですと、ずどんと真下に裾が垂れ、裾から法被がひろがってしまいます。
そうなると店舗作業をする上でひろがった裾が邪魔になってしまうことが多くあります。
今回は、肩山~裾にかけて、裾のひろがりを抑えるように仕立て上げました。
▼裾が下半身に綺麗に沿っています
甘味処あんみつ姫
〒770-0033
徳島県徳島市南佐古三番町1-1
岡忠の真裏に鎮座される諏訪神社(※1)の麓にあるお店です。
甘味処の名の通り、かき氷に、たくさんの種類のお団子、あんみつ、わらび餅・・・
さらに、お寿司やうどんも美味しいお店です。
テイクアウトで美味しいお寿司やお赤飯がすぐに用意されているので、慌ただしい夏の時期など岡忠スタッフも大変お世話になっています。
お近くに立ち寄られた際は、ぜひ!
※1諏訪神社:眉山北嶺に位置する阿波徳島藩主蜂須賀家の尊崇厚い神社です。
岡忠の氏神様でもあります。桜の時期は絶景!